熊野本宮大社
くまのほんぐうたいしゃ
- 和歌山県 | 田辺・新宮
- 観光地 | 歴史・文化 | 神社
熊野本宮大社は、熊野速玉大社、熊野那智大社とともに「熊野三山」を構成する中心地であり、古来より「浄土への入り口」として皇室から庶民まで多くの人々が険しい山道を辿った「熊野詣」の終着点です。御祭神の家都美御子大神は、樹木を司る神であり、同時に阿弥陀如来の垂迹とも見なされ、神仏習合の歴史を色濃く現代に…
熊野本宮大社は、熊野速玉大社、熊野那智大社とともに「熊野三山」を構成する中心地であり、古来より「浄土への入り口」として皇室から庶民まで多くの人々が険しい山道を辿った「熊野詣」の終着点です。御祭神の家都美御子大神は、樹木を司る神であり、同時に阿弥陀如来の垂迹とも見なされ、神仏習合の歴史を色濃く現代に伝えています。
特徴は、かつての社地である「大斎原」に象徴される、水と聖域の物語です。1889年の大洪水までは、熊野川・音無川・岩田川の三川が合流する中洲に壮大な社殿が鎮座しており、参拝者は川を歩いて渡り、身を清めてから神域に入りました。現在は高台に遷座していますが、当時の面影を色濃く残す檜皮葺きの社殿群は、装飾を抑えた質実剛健な「熊野造」を誇り、圧倒的な静謐さを湛えています。
また、境内の至る所に見られる三本足の鴉「八咫烏」は、神武天皇を導いた神の使いとして、現代でも「導きの神」の象徴として尊ばれています。黒い八咫烏のポストや、願いを託す絵馬など、独自の信仰形態が視覚的にも鮮やかです。何世紀にもわたって巡礼者の足跡が刻まれた石段と、杉の巨木に囲まれた社殿は、自然を畏怖し、その中に自らを委ねることで魂を浄化しようとした中世の巡礼思想を体現しています。
基本情報
| 営業時間 | 【参拝】 8:00~17:00 |
|---|---|
| 営業日 | なし |
| 住所 | 〒647-1731 和歌山県田辺市本宮町本宮1110 |
| アクセス | JR紀勢本線紀伊田辺駅 ⇒ 龍神バス発心門王子行(約125分) ⇒ 本宮大社前下車 ⇒ 徒歩(約6分) |
| 関連サイト | https://www.hongutaisha.jp/ |
※情報が変わっている場合があるためご自身で事前に確認ください