南さつま市加世田麓
- 鹿児島県南さつま市
- 歴史・文化 | 重要伝統的建造物群保存地区 | 武家町
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南さつま市加世田麓は、中世の山城跡の地形を活かして配置された、薩摩の武士たちの生活拠点であり、独自の防衛思想を反映した堅牢な石垣や生垣がほぼ完全な形で残る、薩摩藩固有の麓集落の構造を今に伝える歴史地区です。
武骨な「玉石垣」や、四角く加工した「切石垣」が道路に面して直線的に続いています。石垣の上…
南さつま市加世田麓は、中世の山城跡の地形を活かして配置された、薩摩の武士たちの生活拠点であり、独自の防衛思想を反映した堅牢な石垣や生垣がほぼ完全な形で残る、薩摩藩固有の麓集落の構造を今に伝える歴史地区です。
武骨な「玉石垣」や、四角く加工した「切石垣」が道路に面して直線的に続いています。石垣の上には、外からの視線を遮断し、防風の役割を兼ねた「生垣」が青々と茂り、その奥に瓦屋根の重厚な武家屋敷が構えられています。建物の外観を構成するのは、武士の格式を示す「御仮屋」の遺構や、屋根を2段階に分割した「二得造り」と呼ばれる独特の木造構造。敷地内には、表通りの堅牢な長屋門から、主屋、そして有事に備えた内庭へと続く、軍事拠点としての機能と居住空間を両立させた配置が当時の寸法のまま維持されています。
通りの足元に目を移せば、雨水や生活用水を効率的に排水するために掘られた、素朴な石組みの水路がまっすぐに伸びています。敷地内から通りへとはみ出すように大きく枝を広げた巨木や、使い込まれた黒塗りの長屋門の木肌が重厚な影を落としており、万ノ瀬川の支流へとつながる清らかな水が、石垣の頑丈な基礎の根元を絶え間なく洗い続けています。
基本情報
| 住所 | 〒897-0002鹿児島県南さつま市加世田 |
|---|---|
| アクセス | JR鹿児島中央駅 ⇒ 鹿児島交通バス加世田・枕崎方面行(約55~90分) ⇒ 加世田下車 ⇒ 徒歩(約15分) |
| 公式サイト | https://www.city.minamisatsuma.lg.jp/living/kyoiku-bunka-sports/bunka/kasedafumoto/ |
