市田柿
- 長野県高森町
- グルメ | デザート・菓子・餅
- 旬:12~3月頃
南信州の伊那谷を中心に、下伊那郡高森町(旧市田村)で江戸時代から栽培されてきた長野県の「市田柿」は、美しいきめ細かな白い粉を纏った高級干し柿であり、もっちりとした極上の柔らかさと、上品で濃厚な天然の甘みが世界中で高く評価されている伝統の郷土至宝です。
天竜川から立ち上る川霧がもたらす適度な湿度と…
南信州の伊那谷を中心に、下伊那郡高森町(旧市田村)で江戸時代から栽培されてきた長野県の「市田柿」は、美しいきめ細かな白い粉を纏った高級干し柿であり、もっちりとした極上の柔らかさと、上品で濃厚な天然の甘みが世界中で高く評価されている伝統の郷土至宝です。
天竜川から立ち上る川霧がもたらす適度な湿度と、冬の厳しい寒暖差という伊那谷特有の気候が、極上の干し柿を作る最適な自然環境を提供します。秋に収穫された小ぶりな渋柿の皮を職人が一つずつ丁寧に剥き、紐で繋いで天日干しにする「柿すだれ」の風景は、南信州の秋の風物詩です。約1ヶ月間、冷涼な寒風に晒しながら揉み解すことで、柿の内部の水分が均一に抜け、果肉に含まれるブドウ糖が表面に染み出して美しい純白の結晶へと変化します。
お皿に上品に並べられた小ぶりな飴色の果実は、粉の白さとのコントラストが美しく、どこか格式高い気品を漂わせます。口に含めば、干し柿の概念を覆すような、ぽってりとなめらかな優しい肉質が舌の上で心地よく解けていきます。噛むほどに、凝縮された果実の濃厚なコクと、上品な砂糖のように透き通った甘みが一体となって広がり、贅沢な余韻が喉の奥へと優しく残ります。
発祥
市田柿のルーツは非常に古く、下伊那郡高森町で江戸時代から自生、あるいは栽培されていたと言われています。ばらばらな名称で販売していましたが、1921年に下市田の農家たちが集まり、名称を「市田柿」に統一して出荷し始めました。
