黄金あじ

  • 千葉県富津市
  • グルメ | 魚介
  • 旬:5~8月頃
準備中
千葉県の「黄金あじ」は、一般的な回遊性のマアジとは異なり、豊かな餌場がある浅瀬の根(岩礁)に定住して育つ「根付きあじ」であり、その名の通り黄金色に輝く丸々とした体躯と、とろけるような至高の脂の乗りが魅力の郷土の美味です。 この魚の価値を決定づけるのは、東京湾の栄養豊富なプランクトンを食べて急速に…

千葉県の「黄金あじ」は、一般的な回遊性のマアジとは異なり、豊かな餌場がある浅瀬の根(岩礁)に定住して育つ「根付きあじ」であり、その名の通り黄金色に輝く丸々とした体躯と、とろけるような至高の脂の乗りが魅力の郷土の美味です。

この魚の価値を決定づけるのは、東京湾の栄養豊富なプランクトンを食べて急速に成長する独特の生態と、丁寧な一本釣りの技術にあります。職人は網で一網打尽にするのではなく、魚体に傷がつかないよう一本ずつ丁寧に釣り上げ、生け簀で厳重に管理します。丸みを帯びて肉厚に太った魚体は、仕込みの段階で包丁を入れれば、断面から真白な極上の脂がじわリと滲み出るほどです。

名物の「あじフライ」として食卓に運ばれてくると、粗めの衣が放つ香ばしい匂いが湯気とともに立ち上ります。一切れを口へ運べば、サクッとした軽快な衣の食感の直後、中から驚くほど肉厚でふっくらとした身が迎えてくれます。噛み締めるたびに、熱で活性化された黄金あじ特有の上品な脂の甘みが口いっぱいに広がり、青魚特有のクセや臭みは微塵もありません。醤油やソースを数滴垂らせば、濃厚な旨味がさらに際立ち、炊きたての白米を進める手が止まらなくなります。