伊勢エビ

  • 三重県伊勢志摩地方
  • グルメ | 魚介
  • 旬:10~4月頃
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伊勢志摩地方の複雑に入り組んだ岩礁地帯で、豊富な海藻を食べて丸々と育つ「伊勢エビ」は、古くから朝廷への献上品や祝い事の象徴として重宝されてきた、三重の海の豊かさを体現する王座の甲殻類です。 魅力は、調理法によって驚くほど表情を変える「圧倒的な身の質感」と「濃密な甘み」にあります。活きの良いものを…

伊勢志摩地方の複雑に入り組んだ岩礁地帯で、豊富な海藻を食べて丸々と育つ「伊勢エビ」は、古くから朝廷への献上品や祝い事の象徴として重宝されてきた、三重の海の豊かさを体現する王座の甲殻類です。

魅力は、調理法によって驚くほど表情を変える「圧倒的な身の質感」と「濃密な甘み」にあります。活きの良いものをその場で捌いた「お刺身」では、透き通ったお肉が驚くほど締まっており、口に運べばゴリッとした力強い歯ごたえの直後、体温で溶け出すような濃厚な甘みが舌の上に広がります。

一方で、殻ごと豪快に炭火で焼き上げる「残酷焼き」にすれば、熱によって身がふっくらと膨らみ、お刺身とは打って変わって、プリプリとした弾力のあるジューシーな食感へと生まれ変わります。網の上で殻が真っ赤に焼き上がると、香ばしい磯の香りと、エビの水分が焦げる芳醇な匂いが潮風とともに一気に立ち上り、本能的な食欲を激しく刺激します。さらに、殻や頭を丸ごと煮込んだ味噌汁を啜れば、濃厚なエビ味噌が出汁に溶け出し、最後の一滴まで海の滋味が五臓六腑に染み渡ります。