笹寿司
- 新潟県上越地方
- グルメ | ご飯もの | 寿司
新潟県の上越地方や中越地方に深く根付き、かつて戦国武将の上杉謙信が遠征の際の携帯食にしたとも伝わる、目にも鮮やかな郷土の押し寿司が「笹寿司」です。
この料理は、爽やかな香りを放つ笹の葉を器の代わりに使い、その上に酢飯を薄く敷き詰め、様々な具材を丁寧に載せて仕立てます。主役となるのは、新潟の豊かな…
新潟県の上越地方や中越地方に深く根付き、かつて戦国武将の上杉謙信が遠征の際の携帯食にしたとも伝わる、目にも鮮やかな郷土の押し寿司が「笹寿司」です。
この料理は、爽やかな香りを放つ笹の葉を器の代わりに使い、その上に酢飯を薄く敷き詰め、様々な具材を丁寧に載せて仕立てます。主役となるのは、新潟の豊かな山々が育んだ山菜や郷土の食材たち。醤油やみりんでふっくらと甘辛く炊き上げたゼンマイやワラビ、シャキシャキとした食感のタケノコ、鮮やかな黄色の錦糸卵、そしてアクセントとなる赤色の紅生姜やクルミなどが、まるで一枚の絵画のように美しく配置されます。
笹の葉を開く瞬間に広がるのは、初夏の澄んだ空気を思わせる笹の清々しい香りと、お酢のツンとした爽やかな匂いです。手で笹の端を持ち、そのまま口へ運べば、お米の一粒一粒がしっかりと締まった絶妙な押し加減の酢飯が、お口の中で心地よく解けていきます。噛み締めるたびに、山菜の素朴で力強い風味と甘辛いタレのコクが、キレのある酢飯の酸味と見事に融合します。クルミの香ばしい歯ごたえや生姜の辛みが絶妙なアクセントとなり、最後の一口まで飽きることなく爽やかに平らげられます。
