奈良漬け
- 奈良県奈良市
- グルメ | 野菜・豆腐
広大な盆地を囲む大和の山々や豊かな平野ではぐくまれた白瓜などの夏野菜を使い、清酒の発酵過程で生まれる上質な酒粕に何度も漬け替えて仕上げる、奈良を代表する最高峰の伝統発酵食品が「奈良漬け」です。
料理は、収穫された白瓜や胡瓜、西瓜などを一度しっかりと塩漬けして水分を抜き、その後、熟成期間や配合の異…
広大な盆地を囲む大和の山々や豊かな平野ではぐくまれた白瓜などの夏野菜を使い、清酒の発酵過程で生まれる上質な酒粕に何度も漬け替えて仕上げる、奈良を代表する最高峰の伝統発酵食品が「奈良漬け」です。
料理は、収穫された白瓜や胡瓜、西瓜などを一度しっかりと塩漬けして水分を抜き、その後、熟成期間や配合の異なる酒粕へ何段階にもわたって樽を変えながら、数ヶ月から数年という長い歳月をかけて漬け込まれます。この丁寧な漬け替え作業により、酒粕のアルコール分や旨味成分が野菜の芯までじっくりと浸透し、保存性を極限まで高めると同時に、墨のように艶やかな独特の琥珀色へと変化します。
包丁で薄く切り分けてお皿に並べると、芳醇な日本酒の香りと、熟成した酒粕特有のまろやかで甘い薫りが周囲にふんわりと漂います。一切れを手にとって口へと運ぶと、みずみずしさを残した瑞々しい質感のあと、凝縮された野菜のパリポリとした小気味よい力強い歯ごたえが奥歯に心地よく響きます。口の中に広がるのは、酒粕がもたらす濃厚なコクと、じわじわと染み出す深い甘みです。
発祥
平城宮跡から出土した木簡に「加須津毛(かすづけ)」という文字が記されており、奈良時代に野菜を酒粕に漬ける文化があったことが判明しています。
