鯨料理

  • 和歌山県太地町
  • グルメ | 魚介
  • 旬:9~11月頃
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黒潮が流れる豊かな太平洋を臨む和歌山県最南端の太地町周辺において、多種多様な部位を余すことなく使い切る独自の食文化として受け継がれてきた伝統料理が「鯨料理」です。 料理は、部位ごとに全く異なる質感や味わいを持つクジラを、職人の精緻な包丁さばきで最適な一皿へと仕立てる点に特徴があります。尾の付け根…

黒潮が流れる豊かな太平洋を臨む和歌山県最南端の太地町周辺において、多種多様な部位を余すことなく使い切る独自の食文化として受け継がれてきた伝統料理が「鯨料理」です。

料理は、部位ごとに全く異なる質感や味わいを持つクジラを、職人の精緻な包丁さばきで最適な一皿へと仕立てる点に特徴があります。尾の付け根の上質な霜降り肉である「尾の身」をはじめ、歯ごたえのある皮下の脂肪層「コロ」、下顎からお腹にかけての畝状の部位「ウネ」など、二十以上もの部位がそれぞれに適した調理法で提供されます。徹底した血抜きと鮮度管理により、ジビエにも似た独特の力強い旨味がありながらも、クセのない澄んだ味わいに仕上げられます。

醤油皿やお鍋の湯気から、特有の芳醇な香りと、合わせるお野菜や生姜の清々しい薫りが周囲にふんわりと漂います。薄切りにされた尾の身を口に含むと、しっとりとした赤身の弾力とともに、キメ細かな脂身が体温でじんわりと溶け出し、濃厚なコクがシート状に優しく広がります。ウネを湯通しした「さえずり」のコリコリとした独特の歯ごたえがポン酢の酸味と美しく調和し、噛み締めるたびに豊かな滋味が染み出します。