紀州梅

  • 和歌山県みなべ町、田辺市
  • グルメ | 野菜・豆腐
  • 旬:5〜7月頃
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広大な山々に囲まれ、温暖な黒潮の風が吹き抜ける和歌山県のみなべ町や田辺市を中心に栽培される、国内最高峰の品質と圧倒的なシェアを誇るブランド梅が「紀州梅」です。特に大粒で肉厚な「南高梅」がその代表格です。 この果実は、梅雨の恵みを受けながら樹上で完全に熟し、自然に落果した「完熟梅」を収穫して仕立て…

広大な山々に囲まれ、温暖な黒潮の風が吹き抜ける和歌山県のみなべ町や田辺市を中心に栽培される、国内最高峰の品質と圧倒的なシェアを誇るブランド梅が「紀州梅」です。特に大粒で肉厚な「南高梅」がその代表格です。

この果実は、梅雨の恵みを受けながら樹上で完全に熟し、自然に落果した「完熟梅」を収穫して仕立てられる点に最大の特徴があります。職人が一粒ずつ手作業で傷をつけないよう収穫し、職人の絶妙な塩加減で樽に漬け込んだ後、夏の強い日差しの下で天日干しにされます。これにより、皮が限界まで薄く、内側の果肉が絹のようにとろけるほど柔らかく仕上げられ、クエン酸を豊富に含んだ上質な酸味と深いコクが凝縮されます。

木箱から取り出して大ぶりの一粒をお皿に盛り付けると、完熟梅ならではのフルーティーで甘酸っぱい芳醇な香りが周囲にふんわりと漂います。お箸でそっと割って果肉を口に含むと、薄皮が優しく破れ、ぽってりとした果肉のみずみずしい質感が滑らかに広がります。お塩だけで漬け込んだ伝統的な塩気が果肉のフルーティーさを引き立て、目が覚めるような鮮烈な酸っぱさが、一気にお米の甘みを欲させます。

発祥

江戸時代、紀州田辺藩の藩主・安藤直次が、農作に向かない痩せた傾斜地でも育つ梅に注目し、梅を植えた土地の年貢を免除するという奨励策を打ち出したことで、栽培が本格化しました。