ぼたん鍋
- 兵庫県丹波篠山地方
- グルメ | 鍋・おでん
- 旬:11~3月頃
準備中
雪深い山々に囲まれた兵庫県丹波篠山地方の冬を象徴する「ぼたん鍋」は、野生のイノシシの肉を白菜やゴボウとともに特製の味噌出汁で煮込む、伝統的な郷土鍋料理です。
鍋の主役となる猪肉は、どんぐりや栗などの山の恵みをたっぷりと食べて育つため、家畜の豚肉とは一線を画す力強い赤身の旨味と、驚くほどまろやかで…
雪深い山々に囲まれた兵庫県丹波篠山地方の冬を象徴する「ぼたん鍋」は、野生のイノシシの肉を白菜やゴボウとともに特製の味噌出汁で煮込む、伝統的な郷土鍋料理です。
鍋の主役となる猪肉は、どんぐりや栗などの山の恵みをたっぷりと食べて育つため、家畜の豚肉とは一線を画す力強い赤身の旨味と、驚くほどまろやかで真っ白な脂身(白身)を蓄えています。調理の要となるのは、地元で仕込まれる熟成された赤味噌や白味噌をベースに、お店ごとに山椒や地酒を隠し味に加える濃厚な合わせ味噌のお出汁です。猪肉は一般的な牛肉などとは異なり、この熱い味噌スープの中でじっくりと煮込めば煮込むほど、お肉の繊維が柔らかくなり、特有のコクが汁へと溶け出していく性質を持っています。
卓上の土鍋が勢いよく沸き立ち、お肉の脂が味噌と混ざり合って独特の芳醇な薫りを放ち始めると、それだけで贅沢な食卓の時間が始まります。味噌をたっぷりと纏った肉厚な一切れを頬張ると、まずは白身のコリコリとした小気味よい歯触りと、クドさのない上品な甘みが広がります。続いて噛み締めるほどに、野趣あふれる赤身の濃厚な肉汁が溢れ出し、ゴボウの土の香りと味噌の深い塩気がその旨味をいっそう鮮やかに引き立てます。
発祥
1908年に篠山に陸軍の歩兵第70連隊が設置され、訓練の一環として狩ったイノシシを地元で獲れる猪の肉を味噌で煮込んだことが始まりとされています。
