とうふちくわ
- 鳥取県鳥取市
- グルメ | 野菜・豆腐
東部の因幡地方にある食堂やスーパー、食卓において、日常的なお惣菜やお酒の肴として深く親しまれているのが、白い独自の風貌を持つ「とうふちくわ」です。
一般的なちくわとは一線を画す、その極めて繊細で柔らかな質感が個性です。原材料の約7割に大豆の風味が凝縮された地元の木綿豆腐を使い、残りの3割に白身魚…
東部の因幡地方にある食堂やスーパー、食卓において、日常的なお惣菜やお酒の肴として深く親しまれているのが、白い独自の風貌を持つ「とうふちくわ」です。
一般的なちくわとは一線を画す、その極めて繊細で柔らかな質感が個性です。原材料の約7割に大豆の風味が凝縮された地元の木綿豆腐を使い、残りの3割に白身魚のすり身を合わせて一本ずつ蒸し上げます。職人の手によって緻密に練り合わされた一本は、大豆の素朴な香りと魚の旨味が喧嘩することなく、見事な調和を保っています。表面は一般的なちくわのような強い焼き色はなく、豆腐を思わせる柔らかな白さを保っています。
お皿に輪切りにされて届くと、お豆腐本来のふんわりとした温かみのある大豆の香りが漂います。一切れを噛み締めると、ちくわ特有の強い弾力ではなく、お豆腐のようにしなやかで、ホロリと崩れるほどに優しい独自のソフトな歯触りが伝わります。大豆の淡白でクリーンな甘みが豊かに満ち、後から魚の奥深い塩気がその風味を鮮やかに引き立てます。少しの生姜醤油を添えることで、キリッとした辛みが全体の味を引き締め、後味を驚くほどすっきりと整えます。
発祥
鳥取藩では深刻な飢饉や財政難に苦しんでおり、1648年に質素倹約のため領民に豆腐食を奨励しました。当時貴重だった魚の代わりに手に入りやすい豆腐を使い、「7(豆腐):3(魚)」の割合で混ぜ合わせて焼き上げたのが始まりです。
