天ぷらまんじゅう

  • 福島県会津若松市
  • グルメ | その他
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厳しい寒さに見舞われる会津地方において、昔からお盆や彼岸などの人が集まる節目に作られてきた伝統の郷土料理が「天ぷらまんじゅう」です。強清水をはじめとする各地の茶屋で親しまれているこの料理は、時間が経って硬くなったお饅頭を無駄にせず、美味しく食べるための生活の知恵から始まりました。魅了する理由は、揚…

厳しい寒さに見舞われる会津地方において、昔からお盆や彼岸などの人が集まる節目に作られてきた伝統の郷土料理が「天ぷらまんじゅう」です。強清水をはじめとする各地の茶屋で親しまれているこの料理は、時間が経って硬くなったお饅頭を無駄にせず、美味しく食べるための生活の知恵から始まりました。魅了する理由は、揚げたてならではの力強い香ばしさと、素朴なまんじゅうが持つ温かな甘みにあります。

仕掛けは、小ぶりに仕立てた饅頭に天ぷら衣をまとわせ、高温の油で一気に揚げ切る独特の調理法にあります。職人は衣の水分量を微調整し、饅頭全体を包み込むように油へ投入します。高温でサッと揚げることで、外側の衣はカラッと軽く仕上がり、内部には熱が閉じ込められて饅頭本来の柔らかな食感が見事に蘇ります。

箸をとって熱々を口に含むと、衣の香ばしい風味が広がった直後、油のコクをまとった皮と熱々の餡がとろけるように解けていきます。衣につけたほのかな塩気が小豆の甘みを引き立て、揚げ物でありながらもしつこさを感じさせない絶妙な味わいへと昇華します。