わっぱ飯

  • 福島県会津若松市
  • グルメ | ご飯もの | ご飯
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会津地方の郷土料理店を訪れ、木目の美しいお品書きに目を落とすと必ず出逢える名物料理、「福島のわっぱ飯」。杉や檜の薄い板を曲げて作られる伝統工芸品の円形の器「曲げわっぱ」に、会津の清らかな水で炊き上げたご飯を盛り、地元の豊かな食材を贅沢に敷き詰めてそのまま豪快に蒸し上げる、職人の技と盆地の知恵が詰ま…

会津地方の郷土料理店を訪れ、木目の美しいお品書きに目を落とすと必ず出逢える名物料理、「福島のわっぱ飯」。杉や檜の薄い板を曲げて作られる伝統工芸品の円形の器「曲げわっぱ」に、会津の清らかな水で炊き上げたご飯を盛り、地元の豊かな食材を贅沢に敷き詰めてそのまま豪快に蒸し上げる、職人の技と盆地の知恵が詰まった心温まるおもてなしの膳です。

お店の座敷で蓋を開けると、閉じ込められていた真っ白な湯気とともに、杉の清々しい芳香と磯や山の香ばしい匂いが一気に立ち上ります。器の中には、福島の豊かな自然が育んだ山の幸である天然のキノコや山菜、さらには鮭やイクラといった色鮮やかな食材が美しく並び、目を楽しませてくれます。

箸を入れて一口すくえば、出汁を含ませて固めに炊かれたご飯の一粒一粒に、上に載せた具材の濃厚な旨味がじわりと染み込んでいることが分かります。熱々に蒸された鮭の身はホロホロと柔らかく解け、山菜の心地よいシャキシャキとした歯ごたえが、ふっくらとしたお米の質感と見事な対比を描きます。

器の底から優しく香る木の風味が全体の味わいを上品にまとめ上げ、最後の一粒まで飽きることなく、素材本来の純粋なコクを堪能できます。

発祥

1970年に会津若松市の郷土料理店「田季野」の初代店主が奥会津地方で木こりや山人たちが弁当に使っていた曲げわっぱに会津の食材を詰め込んだ料理として確立させました。