いかにんじん

  • 福島県福島市
  • グルメ | 野菜・豆腐
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福島県の厳しい寒さが訪れる季節、現地の居酒屋や家庭の食卓を訪れると、鮮やかな小鉢で必ず出迎えてくれる伝統の郷土料理、「福島のいかにんじん」。主に県北地方を中心に古くから親しまれ、晩秋から冬にかけての寒冷な気候のなか、お正月や冬の集まりには欠かせない特別な一品。 目の前に運ばれてきた小鉢を覗くと、…

福島県の厳しい寒さが訪れる季節、現地の居酒屋や家庭の食卓を訪れると、鮮やかな小鉢で必ず出迎えてくれる伝統の郷土料理、「福島のいかにんじん」。主に県北地方を中心に古くから親しまれ、晩秋から冬にかけての寒冷な気候のなか、お正月や冬の集まりには欠かせない特別な一品。

目の前に運ばれてきた小鉢を覗くと、細切りにされた人参の鮮やかな橙色と、それに絡みつくスルメイカの渋い飴色が美しいコントラストを描いています。材料はシンプルに人参とスルメイカのみ。これらを醤油やみりん、酒などで仕立てた特製のタレにじっくりと漬け込んで作られます。

箸でひと掴みして口へ運べば、人参のシャキシャキとした瑞々しく小気味よい歯ごたえが心地よく弾けます。続いて噛み締めるほどに、タレをいっぱいに吸って柔らかくなったスルメイカから、凝縮された濃厚な海の旨味とコクがジュワリと溢れ出し、お口の中で完璧に融和します。

人参の素朴な甘みとイカの力強い出汁が絶妙なバランスで調和し、お腹を優しく満たしながら、すっきりとした辛口の福島の地酒や、ほかほかの白米を運ぶ手が止まらなくなります。