おっきりこみ

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山間部を中心とした厳しい寒さを凌ぐため、各家庭や食堂で冬の定番として受け継がれてきた「おっきりこみ」は、畑で採れた豊富な根菜類と、幅広の生麺を同じ鍋で一度に煮込む、内陸の気候が育んだ素朴な郷土料理です。 特徴は、塩を一切使わずに小麦粉と水だけで練り上げた、幅2センチメートルほどの平打ちの生麺を茹…

山間部を中心とした厳しい寒さを凌ぐため、各家庭や食堂で冬の定番として受け継がれてきた「おっきりこみ」は、畑で採れた豊富な根菜類と、幅広の生麺を同じ鍋で一度に煮込む、内陸の気候が育んだ素朴な郷土料理です。

特徴は、塩を一切使わずに小麦粉と水だけで練り上げた、幅2センチメートルほどの平打ちの生麺を茹でずにそのまま鍋に投入する調理法にあります。生麺に付着した打ち粉(小麦粉)が、煮込んでいく過程でスープに自然と溶け出すため、汁全体にとろみがつき、熱を完全に閉じ込めた冷めにくい状態が仕上がります。

ベースとなる汁は、地元の伝統的な濃口醤油や味噌、あるいはその両方を合わせた豊かなコクのある味わいです。具材には、群馬の名産である下仁田ネギやコンニャクをはじめ、大根、人参、里芋、カボチャ、さらにはキノコや豚肉などが大ぶりにカットされて贅沢に投入されます。

お椀に盛られた熱々の一杯から、お出汁をたっぷりと吸い込んで茶褐色に染まった幅広の麺を手繰り寄せれば、とろみのある汁が一本一本の表面にしっかりと絡みつきます。