あまねじ

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小豆の優しい甘みと小麦粉の素朴な風味が一つに溶け合う「あまねじ」は、温かいお汁粉の中に、瑞々しく柔らかな小麦粉の生地をたっぷりと浮かべた、お腹の底からじんわりと満たされる汁物仕立ての甘味です。 味わいの土台となるのは、じっくりと時間をかけて茹で上げた小豆の汁です。お玉の底で軽く潰された小豆の粒が…

小豆の優しい甘みと小麦粉の素朴な風味が一つに溶け合う「あまねじ」は、温かいお汁粉の中に、瑞々しく柔らかな小麦粉の生地をたっぷりと浮かべた、お腹の底からじんわりと満たされる汁物仕立ての甘味です。

味わいの土台となるのは、じっくりと時間をかけて茹で上げた小豆の汁です。お玉の底で軽く潰された小豆の粒が汁に適度なとろみを与え、お砂糖のしっかりとした甘みの中に、ほんの少量の塩を加えることで、小豆本来の芳醇なコクと豊かな風味が鮮やかに引き立っています。

この熱々の汁の中に、水で練り上げた小麦粉の生地をすいとんの要領で一口大にすくい取り、直接投入して煮込んでいきます。汁の熱をいっぱいに吸い込みながら火が通った生地は、お箸で持ち上げると水分を含んでずっしりとした重みがあり、表面に小豆の汁をたっぷりとまとっています。お椀から引き揚げて口に運べば、とろけるように滑らかな喉越しとともに、中まで熱々の汁がジュワリと染み出します。

発祥

昭和半ばまでのお餅が貴重だった時代、豊富にあった小麦粉を使って、手軽に作れる甘味として考案されました。