みみ

  • 山梨県富士川町十谷
  • グルメ | 麺類 | うどん
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富士川町(旧十谷集落)を中心に古くから伝わる「みみ」は、水路をせき止める道具「箕(み)」の形を模した小さな小麦粉の生地を、季節の野菜とともに十石味噌の出汁でじっくりと煮込む、山梨県の山間に息づく温かい郷土料理です。 目を引くのが、福耳のようにも見える、三角形のぷっくりとした独特の生地の愛らしい姿…

富士川町(旧十谷集落)を中心に古くから伝わる「みみ」は、水路をせき止める道具「箕(み)」の形を模した小さな小麦粉の生地を、季節の野菜とともに十石味噌の出汁でじっくりと煮込む、山梨県の山間に息づく温かい郷土料理です。

目を引くのが、福耳のようにも見える、三角形のぷっくりとした独特の生地の愛らしい姿です。小麦粉を水でしっかりと練り上げ、薄く伸ばした正方形の生地の角を対角線で折り合わせ、親指でキュッと圧着して立体的な袋状に仕上げていきます。この中に熱い汁がたっぷりと入り込む構造が、美味しさの鍵となっています。

下茹でせずにそのままお鍋に投入された生地は、汁をいっぱいに吸い込みながら火が通り、お箸で持ち上げると小ぶりながらもずっしりとした瑞々しい重みを感じさせます。

お椀から一口で頬張れば、とろけるように滑らかな喉越しとともに、生地のポケットから十石味噌のまろやかな塩気と、カボチャや里芋、大根などの野菜から溶け出した濃厚な甘みがジュワリと勢いよく溢れ出します。噛み締めるたびに、煮込みならではの優しく柔らかな質感の奥に、小麦粉特有のモチモチとした心地よい粘り気が感じられます。