旧島津氏玉里邸庭園
きゅうしまづしたまざとていていえん
- 鹿児島県 | 鹿児島・指宿
- 観光地 | 自然・景勝 | 庭園
「旧島津氏玉里邸庭園」は、幕末期に島津家の一門が別邸として営んだ、南九州特有の火山灰土壌と起伏に富んだ地勢を活かして構築された広大な池泉回遊式の庭園空間です。一般的な平地の大名庭園とは異なり、背後にそびえ立つ急峻な山肌やシラス台地の崖面を敷地内へとダイレクトに引き込み、武家社会の権勢と野趣あふれる…
「旧島津氏玉里邸庭園」は、幕末期に島津家の一門が別邸として営んだ、南九州特有の火山灰土壌と起伏に富んだ地勢を活かして構築された広大な池泉回遊式の庭園空間です。一般的な平地の大名庭園とは異なり、背後にそびえ立つ急峻な山肌やシラス台地の崖面を敷地内へとダイレクトに引き込み、武家社会の権勢と野趣あふれる自然景観をひとつの景色に直結させています。
園内の周囲に巡らされた園路を進むと、歩行者の移動速度に合わせて背後に迫る山の緑や巨大な石組みのバランスが刻々と変化し、視線の角度が変わるごとに水面と石組みの表情が鮮やかに切り替わります。過酷な火山性地形を巧みな土木技術で切り開きながら豊かな水脈を引き入れたこの構造は、島津氏が誇った強大な政治力と独自のランドスケープ構築の技法を現在に伝えています。
庭園の奥に広がる崖面には、崩れやすいシラス層を丹念に保護しながら規則正しく積み上げられた野面石の石組みが続き、南九州の険しい地勢を克服した造園の痕跡が明確に刻まれています。湧水路を巡らせて常に濁りのない水面を維持する池の構造からは、広大な敷地を管理するために投じられた当時の先進的な土木運用の実態が具体的に浮かび上がってきます。
基本情報
| 営業時間 | 9:00~17:00(最終入園16:30) |
|---|---|
| 定休日 | ・毎週火曜日(祝日の場合は翌平日) ・12/29~1/1 |
| 住所 | 〒890-0012 鹿児島県鹿児島市玉里町27-20 |
| アクセス | ・JR鹿児島中央駅 ⇒ 鹿児島市交通局バス交通局北営業所前行(約17分) ⇒ 女子高校前下車すぐ ・JR鹿児島中央駅 ⇒ 車(約15分) |
| 関連サイト | https://tamazatotei-teien.com/ |
※情報が変わっている場合があるためご自身で事前に確認ください