平城宮東院庭園
- 奈良県奈良市
- 自然・景勝 | 庭園
奈良県奈良市に広がる世界遺産・平城宮跡。その東端に位置する東院庭園は、かつての皇太子が暮らした「東院」の地に、奈良時代の貴族たちが愛でた風景を忠実に復元した日本庭園の原点ともいえる場所です。1967年の発掘調査により、庭園の全容が驚くほど良好な状態で発見され、当時の建築様式や庭園技法を正確に知るこ…
奈良県奈良市に広がる世界遺産・平城宮跡。その東端に位置する東院庭園は、かつての皇太子が暮らした「東院」の地に、奈良時代の貴族たちが愛でた風景を忠実に復元した日本庭園の原点ともいえる場所です。1967年の発掘調査により、庭園の全容が驚くほど良好な状態で発見され、当時の建築様式や庭園技法を正確に知ることができる極めて貴重な遺構となっています。
この庭園の最大の見どころは、複雑な曲線を描く池の汀(みぎわ)を数多くの滑らかな石で覆った「州浜(すはま)」の造形美です。池の底や岸辺に敷き詰められた石は、海辺の美しい風景を宮廷の中に再現しようとした当時の人々の美意識を物語っています。池のほとりに建つ朱塗りの楼閣や、反りのある屋根が印象的な平屋の建物は、天平文化の洗練された気品を漂わせ、周囲の松や柳の緑と見事なコントラストを描き出します。ここでは、当時の皇族たちが宴を催し、詩を詠みながら季節の移ろいを楽しんだ雅な時間が、今も静かに流れているかのようです。
近年では、広大な平城宮跡の散策ルートのなかでも、特に写真映えするフォトスポットとして人気を集めています。建物内から庭園を眺めれば、視界を遮る現代的な建物が少なく、まるで1300年前の奈良の都にタイムスリップしたかのような没入感を味わうことができます。
古の宮廷人が愛した水辺の理想郷。平城宮東院庭園を歩きながら、万葉の風を感じ、悠久の歴史に思いを馳せる穏やかなひとときを過ごしてみませんか。
基本情報
| 種別 | 池泉回遊式庭園 |
|---|---|
| 特別名勝 | yes |
| 営業時間 | 9:00~16:30(最終入場16:00) |
| 定休日 | ・月曜日(祝日の場合は翌日) ・年末年始 |
| 住所 | 奈良県奈良市法華寺町 |
| アクセス | 近鉄大和西大寺駅北口 ⇒ 奈良交通バスJR奈良駅西口行(約4分) ⇒ 平城宮跡・遺構展示館下車 ⇒ 徒歩(約10分) |
| 公式サイト | https://www.nabunken.go.jp/heijo/museum/guide.html#toin |
