識名園
- 沖縄県那覇市
- 自然・景勝 | 庭園
沖縄県那覇市にある識名園は、1799年に琉球王家の別邸として、また中国皇帝の使者である「冊封使(さっぽうし)」を接待する場として築かれました。広大な敷地に広がるのは、池の周りを歩きながら景色の移ろいを楽しむ「池泉回遊式」の庭園ですが、随所に琉球独自の意匠と中国の美意識が織り交ぜられており、本土の庭…
沖縄県那覇市にある識名園は、1799年に琉球王家の別邸として、また中国皇帝の使者である「冊封使(さっぽうし)」を接待する場として築かれました。広大な敷地に広がるのは、池の周りを歩きながら景色の移ろいを楽しむ「池泉回遊式」の庭園ですが、随所に琉球独自の意匠と中国の美意識が織り交ぜられており、本土の庭園とは一線を画す独特の異国情緒を漂わせています。
庭園の中心をなす「心字池(しんじいけ)」には、琉球石灰岩を巧みに積み上げたアーチ形の石橋が架かり、池に浮かぶ六角堂とともに、中国風の優雅なアクセントを添えています。池のほとりに建つ赤瓦の「御殿(うどぅん)」は、当時の王族の気品ある暮らしを今に伝え、風通しの良い縁側からは庭園の全景をゆったりと眺めることができます。また、園内の植栽も特徴的で、本土で見られる松や桜に代わり、ソテツやガジュマル、リュウキュウマツといった南国特有の植物が、力強くも鮮やかな色彩を添えています。
近年では、世界遺産としての歴史的価値に加え、都会の喧騒を離れて琉球王朝時代の穏やかな時間の流れを体感できる癒やしのスポットとして親しまれています。高台にある「勧耕台(かんこうだい)」からは、あえて海を見せず広大な田園風景を眺めさせることで、琉球の豊かさを誇示したという知的な逸話も残されており、王朝時代の外交の歴史に思いを馳せるのも楽しみの一つです。
朱色の瓦と深い緑、そして光る水面。識名園を訪れ、南国の心地よい風に吹かれながら、かつての王たちが賓客をもてなした優雅なひとときを過ごしてみませんか。
基本情報
| 種別 | 池泉回遊式庭園 |
|---|---|
| 特別名勝 | yes |
| 営業時間 | 【4~9月】9;00~18;00 【10~3月】9;00~17:30 ※入園は閉園30分前まで |
| 定休日 | 水曜日(祝日の場合は翌日) |
| 住所 | 〒902-0072沖縄県那覇市真地421-7 |
| アクセス | 沖縄モノレール(ゆいレール)首里駅 ⇒ タクシー(約10分) |
| 公式サイト | https://www.city.naha.okinawa.jp/kurasitetuduki/sankaku-kyoudou/1002706/1002707.html#cmssikinaen |
