京指物
- 京都府京都市
- 伝統工芸品 | 木工品・竹工品
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京指物は平安時代の宮廷貴族や、その後の茶の湯文化、雅な家元たちの美意識に応えるため、神社仏閣の調度品や茶道具、そして上質な家具として洗練を極めてきました。金属の釘を一切使わずに、板と板を「指し合わせる」ことで生まれる、極限まで無駄を削ぎ落とした「凛とした佇まい」と「洗練された機能美」があります。
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京指物は平安時代の宮廷貴族や、その後の茶の湯文化、雅な家元たちの美意識に応えるため、神社仏閣の調度品や茶道具、そして上質な家具として洗練を極めてきました。金属の釘を一切使わずに、板と板を「指し合わせる」ことで生まれる、極限まで無駄を削ぎ落とした「凛とした佇まい」と「洗練された機能美」があります。
気品を成立させているのが、外側からは全く見えないように施される、職人の緻密な「組み接ぎ」の技術です。職人は、キリやケヤキ、クワといった高級木材の性質を完全に見極め、寸分の狂いもなく複雑な凹凸をノミで削り出します。それぞれの部材を独自のホゾ組で強固に噛み合わせるため、外見は一本の木から削り出したかのように滑らかでありながら、地震などの強い衝撃にも耐え抜く、驚異的な堅牢性を備えています。さらに、表面には「拭き漆」などの技法が施され、木目の持つ自然の造形美を最大限に浮き立たせます。
かつて千年の都で、公家や茶人たちの厳しい審美眼に晒されながら、技の精度を極限まで突き詰めてきた職人たち。華美な自己主張をあえて排し、空間と静かに調和することを目指した、京都の精神性と職人の執念が宿っています。
