丹波立杭焼

  • 兵庫県篠山市今田周辺
  • 伝統工芸品 | 陶磁器
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平安時代末期から一度も煙を絶やすことなく焼かれ続けてきた丹波立杭焼。日本六古窯の一つに数えられるこの器の魅力は、気取らない素朴な佇まいの中に、現代のモダンな空間にも自然と馴染む驚くほどの「懐の深さ」を秘めている点にあります。 器の個性を決定づけるのが、傾斜地に築かれた長大な「登り窯」です。職人た…

平安時代末期から一度も煙を絶やすことなく焼かれ続けてきた丹波立杭焼。日本六古窯の一つに数えられるこの器の魅力は、気取らない素朴な佇まいの中に、現代のモダンな空間にも自然と馴染む驚くほどの「懐の深さ」を秘めている点にあります。

器の個性を決定づけるのが、傾斜地に築かれた長大な「登り窯」です。職人たちが1300度もの高温で約60時間も焼き続ける中、松割木の灰が器の表面に降り積もり、土に含まれる鉄分と融け合うことで「自然釉」と呼ばれる美しい緑色や琥珀色のビードロ模様が生まれます。人工的な絵付けをあえてせず、炎の気まぐれにデザインを委ねるため、完成した器は一枚一枚が地球の縮図のような異なる景色を見せてくれます。

手荒に扱ってもびくともしない「実用的な強靭さ」を備えています。緻密に焼き締められた土肌は非常に頑丈で、日々の食卓で傷や欠けを気にせずガシガシ使えるタフさを持っています。また、土の粒子が適度な気泡を含むため保温性に優れ、温かいスープや煮物が冷めにくく、触れた指先にはじんわりとした心地よい温もりを伝えてくれます。