小千谷縮
- 新潟県小千谷市周辺
- 伝統工芸品 | 織物
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豪雪地帯の厳しい自然と人々の知恵から生まれた「小千谷縮」。苧麻という麻の極細糸から作られるこの織物は、日本の蒸し暑い夏をこれ以上ないほど快適に、そして涼やかに過ごすために生み出された、旅の衣服にふさわしい最高峰の夏麻です。
魅力は、生地の表面に現れる「シボ」と呼ばれる独特の波状の凸凹にあります。…
豪雪地帯の厳しい自然と人々の知恵から生まれた「小千谷縮」。苧麻という麻の極細糸から作られるこの織物は、日本の蒸し暑い夏をこれ以上ないほど快適に、そして涼やかに過ごすために生み出された、旅の衣服にふさわしい最高峰の夏麻です。
魅力は、生地の表面に現れる「シボ」と呼ばれる独特の波状の凸凹にあります。このシボを生み出すため、職人は緯糸に強い撚りをかけ、織り上がった生地を40度ほどの温水で丹念に揉み込みます。この「湯もみ」によって糸が収縮し、細やかなシボが浮き上がります。この凸凹が肌との間に隙間を作るため、生地が肌に密着せず、驚くほどさらりとした清涼感が生まれるのです。
美しさを決定づけるのが、春先の雪原に織り上がった布を広げる「雪晒し」です。雪の上に布を横たえると、春の太陽光と雪の水分が反応してオゾンが発生し、麻の繊維を自然の力で白く漂白します。雪原の純白を写したかのようなクリアな地色に、手作業で染め分けられた絣模様が鮮やかに浮かび上がります。雪国の人々が冬の静寂のなかで紡ぎ、春の雪原が磨き上げた、日本の夏を粋に楽しむ特別な一着です。
