本場大島紬

  • 宮崎県、鹿児島県奄美市、鹿児島市、大島郡竜郷町、喜界町、宮崎県/都城市他
  • 伝統工芸品 | 織物
準備中
本場大島紬は世界三大織物の一つにも数えられる伝統的工芸品。気の遠くなるような職人の手技と奄美の豊かな大自然が融合した、和装の歴史において圧倒的な格調とモダンな美しさを誇る「絹の宝石」です。 唯一無二の存在にしているのが、奄美大島ならではの「泥染め」の技術です。職人は、島に自生するテーチ木の煮汁で…

本場大島紬は世界三大織物の一つにも数えられる伝統的工芸品。気の遠くなるような職人の手技と奄美の豊かな大自然が融合した、和装の歴史において圧倒的な格調とモダンな美しさを誇る「絹の宝石」です。

唯一無二の存在にしているのが、奄美大島ならではの「泥染め」の技術です。職人は、島に自生するテーチ木の煮汁で絹糸を数十回も染め重ねたあと、鉄分を豊富に含んだ泥田に糸を浸します。この工程を幾度も繰り返すことで、植物のタンニンと泥の鉄分が化学反応を起こし、化学染料では決して表現できない、深く気品のある独特の渋い黒褐色へと染め上がります。

この糸を織り上げる「泥絣」の技術は、まさに超絶技巧。あらかじめ緻密に設計された図案をもとに、経糸と緯糸に施された絣模様を針先でミリ単位で合わせながら、一本ずつ丁寧に織り進めます。この精緻を極めた職人たちの連携によって、息をのむほど美しく繊細な幾何学模様が布地の上に浮かび上がります。

シワになりにくく、着るほどに肌に馴染んでいく極上のしなやかさ。まとうことを忘れるほどの軽やかさと、歩くたびに「シャリ」と優しく響く耳に心地よい衣擦れの音は、大島紬をまとう人だけの贅沢な特権です。