八重山上布
- 沖縄県八重山郡周辺
- 伝統工芸品 | 織物
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17世紀の琉球王朝時代から独自の発展を遂げてきた「八重山上布」。数ある日本の麻織物のなかでも、ひときわ白く、軽やかに風を通すこの布地は、「蚊帳の材料」にも使われたほど涼しく爽やかな肌触りを誇り、盛夏の旅に極上の涼と洗練されたエレガンスをもたらしてくれる最高峰の夏衣です。
象徴するのが、島に自生す…
17世紀の琉球王朝時代から独自の発展を遂げてきた「八重山上布」。数ある日本の麻織物のなかでも、ひときわ白く、軽やかに風を通すこの布地は、「蚊帳の材料」にも使われたほど涼しく爽やかな肌触りを誇り、盛夏の旅に極上の涼と洗練されたエレガンスをもたらしてくれる最高峰の夏衣です。
象徴するのが、島に自生する「紅露」を染料に用いた「クール染め」と、丹念な「手括り」による端正な絣模様です。職人は、極細に割いた苧麻の糸を茶褐色のクール汁で手染めし、美しいグラデーションの絣糸を作ります。
見どころが、織り上がった布を石垣島の強烈な紫外線と清らかな海水(または真水)に晒す「天日干し」の工程です。まばゆい太陽の光を浴びることで、生成り色の麻の繊維が劇的に漂白され、まるで島の白砂のように清らかな純白へと変化します。この白い地色の上に、クールの赤茶色の絣模様が鮮やかに浮かび上がることで、涼やかでモダンなコントラストが完成します。
八重山の豊かな自然と、過酷な手仕事の調和から生まれた、夏の奇跡のような織物。南国の澄んだ風を感じながら、涼やかで凛とした佇まいの美しさを体感できます。
