津軽塗
- 青森県弘前市
- 伝統工芸品 | 漆器
津軽地方で300年以上の歴史を紡いできた津軽塗。江戸時代中期、津軽藩の藩主が産業振興の一環として職人を招いたことから始まったこの漆器は、現代においても、実直なまでの職人技が生み出す圧倒的な堅牢さと、万華鏡のように複雑で洗練された幾何学模様が融合した、日本を代表する最高峰の器です。
魅力は、研ぎ出…
津軽地方で300年以上の歴史を紡いできた津軽塗。江戸時代中期、津軽藩の藩主が産業振興の一環として職人を招いたことから始まったこの漆器は、現代においても、実直なまでの職人技が生み出す圧倒的な堅牢さと、万華鏡のように複雑で洗練された幾何学模様が融合した、日本を代表する最高峰の器です。
魅力は、研ぎ出し漆器と呼ばれる独自の技法がもたらす「用の美」にあります。木地に漆を何度も塗り重ね、職人が手作業で凹凸の模様をつけ、さらに色の異なる漆を幾重にも塗り重ねた後、それを平らに研ぎ出していく。この「塗っては研ぐ」という気が遠くなるような工程を約40回、2ヶ月以上の時間をかけて実直に繰り返すことで、独特の抽象画のような美しい模様が表面に浮かび上がります。
代表的な「唐塗」は、緑や黄、赤などの漆が織りなす斑点模様が特徴で、重厚でありながら華やかな風格を漂わせます。その他にも、菜種を蒔いて環状の模様を作る「七々子塗」や、研ぎ澄まされたモダンな印象を与える「紋紗塗」など、職人のこだわりが息づくバリエーション豊かな表情を持っています。
