江戸押絵
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- 伝統工芸品 | 人形・こけし
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東京の職人たちが江戸時代から作り続けている江戸押絵。まるで画面から飛び出してきそうなほどの立体感と躍動感を持って表現されている「布の彫刻」とも言える独特の造形美が特徴です。
鮮やかな立体感を成立させているのが、下絵に合わせて切り抜いた厚紙に、綿と絹の織物を極小の糊代で包み込む高度な手技です。職人…
東京の職人たちが江戸時代から作り続けている江戸押絵。まるで画面から飛び出してきそうなほどの立体感と躍動感を持って表現されている「布の彫刻」とも言える独特の造形美が特徴です。
鮮やかな立体感を成立させているのが、下絵に合わせて切り抜いた厚紙に、綿と絹の織物を極小の糊代で包み込む高度な手技です。職人はまず、描きたい人物の顔、手足、衣装のパーツなどを厚紙から細かく切り出します。その一つひとつの厚紙の裏にふっくらとした綿を当て、上から西陣織や友禅、高級な金襴などの絹裂地を被せます。そして、厚紙の縁を巻き込むようにして、特殊な糊でミリ単位の狂いもなく裏側へと貼りつけていきます。さらに、この立体的なパーツ同士を、わずかな重なりや高低差を計算しながら、パズルのように隙間なく組み上げることで、衣装の皺や肉体の立体感が美しい陰影となって現れます。
大都市・江戸の芝居小屋に熱狂した町人たちが、お気に入りの歌舞伎役者の姿を身近に飾りたいという情熱から発展させた歴史的背景。平面の布地を立体的な役者の姿へと変貌させる職人たちの精緻なヘラさばきと色彩感覚によって、江戸の華やかなエンターテインメントが、造形の中に定着されています。
